立川談春師匠の『芸歴40周年記念興行』の4月は前座噺の「子ほめ」、それと「除夜の雪」と「百年目」
子ほめ
「前座噺なんですぐできるだろうと思ったら忘れていた部分があり、来ていたお弟子さん(談笑師匠のお弟子さんで笑王丸さん)に確認してもらった」から始まって、「マクラなしにいきなり本題に入るのが難しい」と一通りのマクラの後『子ほめ』に。
除夜の雪
この噺に入る前のトークで徒弟制度について話され、落語家に限らず「今は目上から教えてもらうことを拒否する人がいる。スマホやインターネットで調べれば分かるようになったからかねぇ〜」と。
以前、誰の言葉かは忘れたが『幽霊噺や怖い噺の後はおもしろおかしい話をして、お客に気持ちよく帰ってもらう』というのを読んだことがある。
この『除夜の雪』もけして気持ちの良い噺ではなく、また幽霊噺でもあるため、この後に面白い『百年目』をもってきたのかなっと思っていた。
が、トークを聞いていたら、実は両方とも『目上の者が目下の者に、経験に基づいて色々なことを教える』噺と思い当たった。
演目の組み合わせってそういう視点からも考えられているんだと感心した。
さて、この噺の筋書きは2022年にアップしたので、こちらからどうぞ。
立川談春さんの「これからの芝浜」 12/13 - まっ、そんな感じ
前に聴いたときとちょっと違っていたのは、降り積もった一面銀世界の境内の庭が丁寧に語られたこと。
どこの寺とは分からないが、私の脳裏に境内の庭のその景色が浮かんだ。
百年目
この噺の筋書きも2023年にアップしたので、こちらからどうぞ。
やっぱりこの噺は志の輔さんの方が好きだなっ(苦笑)
なにが違うのか? 私にとってはたぶん『声(声質)』なんじゃないかな?
『年齢』もあるかもしれないけど、『旦那の落ち着き』を感じるのは志の輔さんなんだよなぁ……
この前、埼玉スーパーアリーナで「井戸の茶わん」を演じた後、お客さんから「この噺、25分に短縮できるんですね」と言われたとのこと。
確か、以前に志の輔さんで聴いたときは45分〜1時間程度だったと思うが、どこをどう切ると25分で噺が成立するのだろう?……まったくもってびっくり!!