まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

特別展「はにわ」に行ってきた 10/25

挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
普段は平日の昼間に行くことが多いのだが、今回はいつも素通りしてしまう東洋館も見学したかったので、金曜日の夜間に行くことにした。

「はにわ」に入館したのは午後5時半ころ。
見学者はあまり多くはなく、ゆったりまったり見ることができて、最後のグッズ売り場に到達したときは「レジはあと5分で終了します」のアナウンス。
閉館が午後8時なので、たぶん2時間くらい会場にいた模様(笑)
グッズはWebサイトに紹介されている以上に種類があり、迷うこと必須。

なお、ほとんどが写真OKなのだが、相変わらず〝うっかり〟フラッシュを炊く人がいたり、ほとんどの人がスマホで撮っているためあちこちでシャッター音がしたり……

haniwa820.exhibit.jp

プロローグ 埴輪の世界

どこでいつ、なにが出土されたか、これってなかなかイメージしづらいが、こんな風にマップされているのが何気にうれしい。

ここで紹介されているのは「埴輪 踊る人々」
この後も人型埴輪が登場するが、物をもっていたり、担いでいたりするもの以外はかなりの割合で『左腕』を挙げているのはなぜだろう。

第1章 王の登場

ここでは東大寺古墳、江田船山古墳、綿貫観音山古墳からの出土品が展示されている。
これらは江田船山古墳から出土したもので、東京のみで展示されている。

左:画文帯同向式神獣鏡、中:金製耳飾、右:金銅製沓

 

第2章 大王の埴輪

ここも古墳ごとに分けられたさまざまな埴輪が展示されている。
また掲示されている関連年表を見ると日本・中国・ヨーロッパとの年代比較も掲示されいるので面白い。

手前から、今城塚古墳出土の「挂甲の武人」「捧げ物をする女子」「家形埴輪」「盾型埴輪」

第3章 埴輪の造形

円形、家形、船形、椅子型、馬形、人型などさまざまな造形が見られるが、ここにも東京だけで展示されているものがある。

  • 東大寺山古墳出土の円筒埴輪……うっかり写真に撮り忘れ(苦笑)
  • 長原高周り1号墳出土の船形埴輪

このコーナーで気になったのが、まずこの赤掘茶臼山古墳から出土した「椅子型埴輪」
この座面のカーブ、なんとなくツタンカーメンの椅子によく似ている感じ。

それから、ここには鶏塚古墳から出土した「挂甲の武人」と伝茨城県から出土した「あごひげの男子」がいる。
挂甲の武人は鎧が市松模様になっている。
あおひげの男子は三角帽子を被っているのではなく前に三角の板が立っているもので、
幽霊の天冠(てんかん:額につけている三角の布)をイメージすると良いかも。
それにしても他に「あごひげ」をつけた埴輪ってあるのかしら。

第4章 国宝 挂甲の武人とその仲間

日本各地&アメリカから集合した挂甲の武人たちが集合している。
まずは全体。
左から、

東京国立博物館 1089ブログ より https://www.tnm.jp/modules/rblog/1/2024/10/18/2024haniwa6/

実物を見ないと分からないことに『大きさ』がある。
もちろん台の上に乗っているが、それでも背の高さが1m越えなのが分かる。

重要文化財 埴輪 挂甲の武人
埴輪 挂甲の武人
国宝 埴輪 挂甲の武人

後ろを見るとこの武人だけすね当て(?)が蝶結びされているのが分かる。

埴輪 挂甲の武人
重要文化財 埴輪 挂甲の武人

この他に、国宝の武人を修理した際、彩色されていたことが分かり、彩色復元したものがこちら。この色合い……どうしてもパジャマに見えてしまう。

第5章 物語をつたえる埴輪

さまざまな人型や動物の埴輪がずらっと展示されていて、たぶん一番見ていて楽しいコーナーかも。

エピローグ 日本人と埴輪の再会

この埴輪は2019年に実施された「群馬HANI-1グランプリ」(投票数約6万)でみごと1位になったもの。確かに良い笑顔。
エントリー100体のリストも見たが、古代の群馬県って栄えていたんだなっ。

おまけ

さて、本当は今日はどうしようかなっと思ったが、行って正解。
知らなかったが、2024年10月25日(金)~27日(日)本館エントランス前で『リーディングミュージアム東京国立博物館~『東京方舟博覧記』』というイベントがあり、そのため正門が使えないのでこちらからどうぞ、といつも閉まっている重要文化財の「黒門」を潜ることができた!!

調べてみたら開放している時もあるようだが、自分はほぼ平日に行くので開放されているのを見たことがなかっただけのようだ。

土・日・祝・休日および1月2日・3日の10時00分~16時00分に開放しています。
(注)天候により中止されることもあります。