まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

立川談春芸歴40周年記念興行 6月 06/08

立川談春師匠の『芸歴40周年記念興行』の6月の演目は「棒鱈」「(慶安太平記から)吉田の焼打ち」そして「らくだ」

 

 

棒鱈

この噺は、料理屋の二階で飲んでいた寅さんと熊さんが、隣で三人の芸者と田舎訛り全開&大声で飲んでいる侍に絡んだ揚げ句……というもの。

「棒鱈」というとつい酒の肴のアレを思い出すのですが、Wikiを読んだら『俗語で酔っぱらい、まぬけ、野暮天などを意味する』とあって……なるほど(笑)

江戸っ子と田舎侍の演じ分けはもちろんなのですが、さらに見事なのが芸者の手ぶり、視線、段々困っていく様。本当に談春師匠は女性の演じ方が良い。

(慶安太平記より)吉田の焼打ち

前回の『宇都丿谷峠』の続き。

金飛脚から盗んだ3,000両を隠すと、伊豆は吉田宿に逗留を決めた僧侶の善達と飛脚の十兵衛。

ところがこの伊豆の領主は『知恵伊豆』と呼ばれる松平伊豆守信綱。
素早い動きで吉田宿に出入りする街道を押え、宿には逗留者の外出を禁じ、翌日は取り調べすると布令を出す。

これに慌てたのか十兵衛。
宿をだまして抜け出すと、持っていた竹筒に火薬を詰めたものを吉田宿のあちこちに仕掛け、火事騒ぎの間に抜け出す算段。

思惑は見事に当たり、知恵伊豆からも逃げ切った山の中で一息つく二人に声をかけたものがいた。それが油井民部輔正雪。

ということで……to be continued。
なるほど、以前『三遊亭圓朝は牡丹灯籠に1ヶ月近くかけたが、毎回高座の最後にちょこっと牡丹灯籠を話して客に続きを聞きにくるようにした』と聞いていたが、まさにこれ。
続きはいつ聞けるんだろう(苦笑)

らくだ

落語を聞いたことがある人なら一度は聞いた事があるはずなんであらすじははしょりますが、改めてWikiを見たら元は上方落語、実は1時間超えの『真打の大ネタ』なんだとか。

気弱な紙くず屋の久六が酔っぱらって段々強気になっていくのと、らくだの兄貴分 丁の目の半二の強気が下戸なのに飲まされて弱気になっていく様、大家や八百屋の態度が変わって行く様子が本当に面白い。

今回も紙くず屋の久六が酔っぱらって性格が変わったところで終わったが、実は続きがあったんですね。
でも、思い返すと最後まで聞いた事がある。あれは一体誰の時だったんだろう。

トーク

今回は『6月8日時点ではまだ公にできないのでSNSとかにアップしないでね』と、『完全非公開だからずっとアップしないでね』で、書けるのは『ガーシー、落語家に?』に関するくらい(苦笑)

「単に弟子入りや前座修業していないから、ではなく、素人でも人前で話す事はできる。
例えば、前座修業はしてないけど立川流高田文夫立川藤志楼)さんとかね。
でも、重要なのは継続的に人が呼べるか、ということ」

また『6月8日時点では……』はコロナ禍で改めて立川流を見直した結果、というもの。
これは近日発表があるらしい。

『完全非公開』は……うん、落語会はこういう話が聞けるのが楽しい!!

ということで、次は7月。

北欧の神秘展を見てきた 05/22

夕方からの歌舞伎町大歌舞伎まで時間があったので、なにか近くでやっていないかな……と探していたら、SOMPO美術館で『北欧の神秘-ノルウェースウェーデンフィンランドの絵画』展をやっていて、そういえば北欧の絵画って見たことあったかな?と思ったので見てきた。

美術館&チケット

  • 開催中でもチケットは事前購入券が購入可能(1,500円、窓口購入は1,600円)
    また電子チケットでも入場時に係員に言えば紙チケットがもらえる。
  • 展示フロアは5F・4F・3Fの3フロア。
    その内4Fの映像作品を除く展示物とエレベータホール、それにこの美術館で一番有名なゴッホの「ひまわり」は撮影可能(非営利&私的使用SNS等に限る)。
  • 展示場を出た2Fにミュージアムショップ(グッズはかなり控えめ)と休憩スペースがあるので、1Fのロッカーに荷物を預けるときはお財布を持って入場した方が良いです。
  • トイレは2Fに男子・多目的・女子とあるのだが、女子の個室は1つのみ。
    3F・4F・5Fにもトイレはあるようだが、会場をいったん出るような感じで係員に言えばいけるのかも?
  • 観賞時間は1時間くらい(それほど混んではいなかったので)

展示内容

全体的に暗いあるいは荒々しい絵が多いけど、たぶんそれは「北欧」の天気だったり、そういう天候下で暮らす人々の心情だったりするのかも?
一方、英雄や妖精を描いたものは絵本やアニメで見る色彩豊かな「北欧」だった。

序章 神秘の源泉ー北欧美術の形成

一番気に入ったのはアウグスト・マルムストゥルムの「踊る妖精たち」
5Fでの展示なので写真は撮れず、大きな絵なのに絵はがきも普通サイズしかなかったのが本当に残念。他の絵柄は一回り大きなサイズの絵はがきもあったのに……
この絵は以下の公式サイトの「主な作品」内で見ることができる。

www.sompo-museum.org

2章 魔力の宿る森ー北欧美術における英雄と妖精

この展示会でメインに出ているのがテオドール・キッテルセンの「トロルのシラミ取りをする姫」(これは4Fに展示してあったので写真が撮れた)
絵本のために描かれたものだが、どんな物語なのか翻訳されていなくてもグッズとして絵本も売っていたら良かったのになぁ……

トロルを題材にしたテオドール・キッテルセンの数点は「デリケートで持ってこれなかったため」ということで8分くらいの映像になっていたが、これがとても良かった。
モノクロ作品を部分的に動かしていて、なんかティム・バートン的な感じ。

私がイメージする「いかにもな北欧」な感じの一枚。
ガーラル・ムンテの「山の中の神隠し」
絵自体の色使いもきれいだが、下に描かれている山羊(?)とか周りの縁取り絵もかわいい。

3章 都市ー現実世界を描く

「うぁ、リアルだな」と感じたのがアンスヘルム・シュルツバリの「古い孤児院の取り壊し」の中で左に描かれた門の木の剥け具合。
この絵以外でも、力強く荒々しい中にとても繊細に描かれた作品が私的には良かった。

この章で気に入ったのがアウグスト・ストリンドバリの「街」
これは絵はがきがあったので購入した。
荒々しく、奥(遠い街)では強い雨が降っており、これから手前(対岸)に雨雲がやって来る、なのか、逆に手前から奥に雨雲が映っていった後なのかは分からない。
でも、この左上にグレーで描かれた雲の中に座した老人が膝の上で書物を読んでいるように見えて不思議だった。

ひまわり

3Fの会場最後に囲われた薄暗い箇所があり、ここは?とのぞき込んだら「ひまわり」だった。
かなり暗くしてあるので写真を撮るときはブレに注意が必要。(もちろん、撮影にあたってはフラッシュ禁止!!)

そういえばロンドンのナショナル・ギャラリーの「ひまわり」に比べると背景は黄緑っぽく、花びらも黄色いように感じた。

 

歌舞伎町大歌舞伎に行ってきた 05/22

そもそも私は中村屋……というか亡くなった十八世勘三郎さんが大好きで、歌舞伎座はもちろん、『平成中村座』や『コクーン歌舞伎』も公演中一回は必ず行き、機会があればシネマ歌舞伎も堪能してきた。

で、Xなどでも話題になっていた「歌舞伎町大歌舞伎」
もうあの御お練り風景を見たら「これは是非にも行かなくては!!」と即チケットをGet!!
それも夜の部一等席(笑)
併せて「2024年05月歌舞伎町大歌舞伎 イヤホンガイド 観劇&アフターセット※」も購入。
歌舞伎座で見るときも舞台の内容をより分かりやすくまたこぼれ話的なことが面白くてイヤホンガイドは必ず購入している。

演目

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)

  • 曽我五郎時致 中村 虎之介
  • 小林妹舞鶴  中村 鶴松

新春狂言の曽我物、とは言っても私は見るのが初めて。
草摺』は鎧の腰周りに下がっている、複数枚のビラビラした部分のこと。
「いざ、仇討ち」と鎧を持って駆け出そうとする時到に、「まだ早い」と留める舞鶴草摺を引き合いながらの舞踊。

虎之介さんが見得をとるとき、足の親指がずっと反っていて(うわー、足攣りそう)と思っていたが、あれは力強さを示す決まりポーズなんだとか。
鶴松さんの武者然とした凛々しい娘も良かった。

流星(りゅうせい)

  • 流星     中村 勘九郎
  • 牽牛     中村 勘太郎
  • 織女     中村 長三郎

勘太郎さんのしっかりとした舞踊に長三郎さんの愛らしさ。
そしてそれらを吹っ飛ばすほどの舞踊を見せる勘九郎さん。
今は「流星」と呼んでいるが、以前は「夜ばい星」と言われていたとか(笑)

勘九郎さんは腰の据わりがよく、安定した舞踊を見せてくれるが、この舞踊では「流星」の他に「雷親父」「雷女房」「雷子」「雷婆」と、この4役を身振り手振り足振りだけで踊り分けている。
なんとなく、勘九郎さんにはバレエもいけるんじゃないかと思うくらい、楽しく素晴らしい踊りだった。
歌舞伎役者ってほんと凄い。

福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)

  • 貧乏神おびん   中村 七之助
  • 大工辰五郎    中村 虎之介
  • 貧乏神すかんぴん 中村 勘九郎

元が落語なので笑える箇所が随所にある上、さらに歌舞伎町らしい場面やキャラも登場。
それにコクーン歌舞伎を思わせる演出。
これは歌舞伎座でも渋谷でもできない、まさに歌舞伎町だからこそのお芝居だった。
いやー、楽しかった!!

それにしても虎之介さん、天守物語の時は富姫が惚れるほどの本当に凛々しく清々しい若武者、草摺では敵討ちに行かんとする荒ぶる武者。でも、この辰五郎役ではまぁ見事なくらいの『人たらし』(笑)
今後も楽しみな役者さんだ。

劇場・イヤホンガイド

THEATER MILANO-Za

東急歌舞伎町タワー6Fにある、定員915名の劇場。
16:00開演の場合、15:15まで2Fフロアで待たされ、その後エスカレーターで6Fまで上がり、閉演後は時差退場して同じくエスカレーターで2Fフロアまで降りる。
そのためエスカレーターは乗るも降りるも列をなし……正直言って一時的にも900名ほどの人が動くための導線としては貧相そのもの。

劇場自体はこじんまりとしていて、座席も互い違いで前に大きな人がきても比較的見やすかったが前後の座席間はやや狭く、また「劇場」としてのイスの質が良くなかった。

1F、2Fに女子トイレがあるが、1Fは個室が10個(くらいだったかな)2Fは行っていないので個数までは不明。
休憩が25分だが1Fはロビーまで長蛇の列、係員が2Fへ誘導していた。
2F、3Fに座る人は始めから2Fのトイレを目指した方が良いと思う。

イヤホンガイド

THEATER MILANO-Zaのイヤホンガイドは「耳寄屋」というサイトでPCからも購入できるが、チケット自体はスマホ専用。

  1. (左)届いたメールの『チケットを表示する』をクリックすると、
  2. (中)「耳寄屋」のチケット内容を表示。
  3. (右)そこから画面下の『チケットを表示」をクリックすると右端のような画面表示。

あれっ?チケットが表示されない?

「耳寄屋」のサイトで確認したら、このチケットは

 ①劇場で、

 ②白地部分に指先で『○』を描いて『使用済みチケット』とし、

 ③それを係員に見せてイヤホンガイドをもらう、という流れ。

でも実際には

 ②「白い画面状態を係員に見せてから『○』を描く」

 ③その後表示される画面で係員がスライダーを操作して完了

(「使用済み」画面を見せたら係員からは「これは今ここで使用済みにされましたね?」と確認された)
利用される方はご注意を。

今までいろんなスマホ用チケットを使ってきたがこういう流れは初めて。
白地は充分余裕があるんだから[この画面を係員に見せてください]とか[この後の操作は係員が行います]などの方が分かりやすいと思うんだけど……

アフターセット特別音声コンテンツで例のアドトラックの写真について語られていたが、ほぼ加工なしの人から全面加工の人までいたそうだ。
また長三郎さんは『いかにも身内の子供』の感想で思わず爆笑!!