まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

歌舞伎町大歌舞伎に行ってきた 05/22

そもそも私は中村屋……というか亡くなった十八世勘三郎さんが大好きで、歌舞伎座はもちろん、『平成中村座』や『コクーン歌舞伎』も公演中一回は必ず行き、機会があればシネマ歌舞伎も堪能してきた。

で、Xなどでも話題になっていた「歌舞伎町大歌舞伎」
もうあの御お練り風景を見たら「これは是非にも行かなくては!!」と即チケットをGet!!
それも夜の部一等席(笑)
併せて「2024年05月歌舞伎町大歌舞伎 イヤホンガイド 観劇&アフターセット※」も購入。
歌舞伎座で見るときも舞台の内容をより分かりやすくまたこぼれ話的なことが面白くてイヤホンガイドは必ず購入している。

演目

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)

  • 曽我五郎時致 中村 虎之介
  • 小林妹舞鶴  中村 鶴松

新春狂言の曽我物、とは言っても私は見るのが初めて。
草摺』は鎧の腰周りに下がっている、複数枚のビラビラした部分のこと。
「いざ、仇討ち」と鎧を持って駆け出そうとする時到に、「まだ早い」と留める舞鶴草摺を引き合いながらの舞踊。

虎之介さんが見得をとるとき、足の親指がずっと反っていて(うわー、足攣りそう)と思っていたが、あれは力強さを示す決まりポーズなんだとか。
鶴松さんの武者然とした凛々しい娘も良かった。

流星(りゅうせい)

  • 流星     中村 勘九郎
  • 牽牛     中村 勘太郎
  • 織女     中村 長三郎

勘太郎さんのしっかりとした舞踊に長三郎さんの愛らしさ。
そしてそれらを吹っ飛ばすほどの舞踊を見せる勘九郎さん。
今は「流星」と呼んでいるが、以前は「夜ばい星」と言われていたとか(笑)

勘九郎さんは腰の据わりがよく、安定した舞踊を見せてくれるが、この舞踊では「流星」の他に「雷親父」「雷女房」「雷子」「雷婆」と、この4役を身振り手振り足振りだけで踊り分けている。
なんとなく、勘九郎さんにはバレエもいけるんじゃないかと思うくらい、楽しく素晴らしい踊りだった。
歌舞伎役者ってほんと凄い。

福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)

  • 貧乏神おびん   中村 七之助
  • 大工辰五郎    中村 虎之介
  • 貧乏神すかんぴん 中村 勘九郎

元が落語なので笑える箇所が随所にある上、さらに歌舞伎町らしい場面やキャラも登場。
それにコクーン歌舞伎を思わせる演出。
これは歌舞伎座でも渋谷でもできない、まさに歌舞伎町だからこそのお芝居だった。
いやー、楽しかった!!

それにしても虎之介さん、天守物語の時は富姫が惚れるほどの本当に凛々しく清々しい若武者、草摺では敵討ちに行かんとする荒ぶる武者。でも、この辰五郎役ではまぁ見事なくらいの『人たらし』(笑)
今後も楽しみな役者さんだ。

劇場・イヤホンガイド

THEATER MILANO-Za

東急歌舞伎町タワー6Fにある、定員915名の劇場。
16:00開演の場合、15:15まで2Fフロアで待たされ、その後エスカレーターで6Fまで上がり、閉演後は時差退場して同じくエスカレーターで2Fフロアまで降りる。
そのためエスカレーターは乗るも降りるも列をなし……正直言って一時的にも900名ほどの人が動くための導線としては貧相そのもの。

劇場自体はこじんまりとしていて、座席も互い違いで前に大きな人がきても比較的見やすかったが前後の座席間はやや狭く、また「劇場」としてのイスの質が良くなかった。

1F、2Fに女子トイレがあるが、1Fは個室が10個(くらいだったかな)2Fは行っていないので個数までは不明。
休憩が25分だが1Fはロビーまで長蛇の列、係員が2Fへ誘導していた。
2F、3Fに座る人は始めから2Fのトイレを目指した方が良いと思う。

イヤホンガイド

THEATER MILANO-Zaのイヤホンガイドは「耳寄屋」というサイトでPCからも購入できるが、チケット自体はスマホ専用。

  1. (左)届いたメールの『チケットを表示する』をクリックすると、
  2. (中)「耳寄屋」のチケット内容を表示。
  3. (右)そこから画面下の『チケットを表示」をクリックすると右端のような画面表示。

あれっ?チケットが表示されない?

「耳寄屋」のサイトで確認したら、このチケットは

 ①劇場で、

 ②白地部分に指先で『○』を描いて『使用済みチケット』とし、

 ③それを係員に見せてイヤホンガイドをもらう、という流れ。

でも実際には

 ②「白い画面状態を係員に見せてから『○』を描く」

 ③その後表示される画面で係員がスライダーを操作して完了

(「使用済み」画面を見せたら係員からは「これは今ここで使用済みにされましたね?」と確認された)
利用される方はご注意を。

今までいろんなスマホ用チケットを使ってきたがこういう流れは初めて。
白地は充分余裕があるんだから[この画面を係員に見せてください]とか[この後の操作は係員が行います]などの方が分かりやすいと思うんだけど……

アフターセット特別音声コンテンツで例のアドトラックの写真について語られていたが、ほぼ加工なしの人から全面加工の人までいたそうだ。
また長三郎さんは『いかにも身内の子供』の感想で思わず爆笑!!