まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

北欧の神秘展を見てきた 05/22

夕方からの歌舞伎町大歌舞伎まで時間があったので、なにか近くでやっていないかな……と探していたら、SOMPO美術館で『北欧の神秘-ノルウェースウェーデンフィンランドの絵画』展をやっていて、そういえば北欧の絵画って見たことあったかな?と思ったので見てきた。

美術館&チケット

  • 開催中でもチケットは事前購入券が購入可能(1,500円、窓口購入は1,600円)
    また電子チケットでも入場時に係員に言えば紙チケットがもらえる。
  • 展示フロアは5F・4F・3Fの3フロア。
    その内4Fの映像作品を除く展示物とエレベータホール、それにこの美術館で一番有名なゴッホの「ひまわり」は撮影可能(非営利&私的使用SNS等に限る)。
  • 展示場を出た2Fにミュージアムショップ(グッズはかなり控えめ)と休憩スペースがあるので、1Fのロッカーに荷物を預けるときはお財布を持って入場した方が良いです。
  • トイレは2Fに男子・多目的・女子とあるのだが、女子の個室は1つのみ。
    3F・4F・5Fにもトイレはあるようだが、会場をいったん出るような感じで係員に言えばいけるのかも?
  • 観賞時間は1時間くらい(それほど混んではいなかったので)

展示内容

全体的に暗いあるいは荒々しい絵が多いけど、たぶんそれは「北欧」の天気だったり、そういう天候下で暮らす人々の心情だったりするのかも?
一方、英雄や妖精を描いたものは絵本やアニメで見る色彩豊かな「北欧」だった。

序章 神秘の源泉ー北欧美術の形成

一番気に入ったのはアウグスト・マルムストゥルムの「踊る妖精たち」
5Fでの展示なので写真は撮れず、大きな絵なのに絵はがきも普通サイズしかなかったのが本当に残念。他の絵柄は一回り大きなサイズの絵はがきもあったのに……
この絵は以下の公式サイトの「主な作品」内で見ることができる。

www.sompo-museum.org

2章 魔力の宿る森ー北欧美術における英雄と妖精

この展示会でメインに出ているのがテオドール・キッテルセンの「トロルのシラミ取りをする姫」(これは4Fに展示してあったので写真が撮れた)
絵本のために描かれたものだが、どんな物語なのか翻訳されていなくてもグッズとして絵本も売っていたら良かったのになぁ……

トロルを題材にしたテオドール・キッテルセンの数点は「デリケートで持ってこれなかったため」ということで8分くらいの映像になっていたが、これがとても良かった。
モノクロ作品を部分的に動かしていて、なんかティム・バートン的な感じ。

私がイメージする「いかにもな北欧」な感じの一枚。
ガーラル・ムンテの「山の中の神隠し」
絵自体の色使いもきれいだが、下に描かれている山羊(?)とか周りの縁取り絵もかわいい。

3章 都市ー現実世界を描く

「うぁ、リアルだな」と感じたのがアンスヘルム・シュルツバリの「古い孤児院の取り壊し」の中で左に描かれた門の木の剥け具合。
この絵以外でも、力強く荒々しい中にとても繊細に描かれた作品が私的には良かった。

この章で気に入ったのがアウグスト・ストリンドバリの「街」
これは絵はがきがあったので購入した。
荒々しく、奥(遠い街)では強い雨が降っており、これから手前(対岸)に雨雲がやって来る、なのか、逆に手前から奥に雨雲が映っていった後なのかは分からない。
でも、この左上にグレーで描かれた雲の中に座した老人が膝の上で書物を読んでいるように見えて不思議だった。

ひまわり

3Fの会場最後に囲われた薄暗い箇所があり、ここは?とのぞき込んだら「ひまわり」だった。
かなり暗くしてあるので写真を撮るときはブレに注意が必要。(もちろん、撮影にあたってはフラッシュ禁止!!)

そういえばロンドンのナショナル・ギャラリーの「ひまわり」に比べると背景は黄緑っぽく、花びらも黄色いように感じた。