まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

皇居三の丸尚蔵館開館記念展に行ってきた 11/17

皇居東御苑に梅や桜を見に行ったりはしていたが、いつも時間がなくて(というか閉館が早いので)尚蔵館を観る機会がなくて……。
 だから今回新しくなった皇居三の丸尚蔵館開館記念展『皇室のみやび-受け継ぐ美-』に行ってきた。

展示は4期に分かれて今回は『三の丸尚蔵館の国宝』
今期の展示物は9割方他の展示会などで観たことがあるので、どちらかというと尚蔵館自体と併設展示されている『令和の御代を迎えて-天皇皇后両陛下が歩まれた30年-』を観に行ったような感じ。

チケット購入はオンラインのみ

大人1,000円、大学生500円、高校生以下と70歳以上は無料。
さらにこのチケットで併設展示されている『令和の御代を迎えて-天皇皇后両陛下が歩まれた30年-』も観ることができる。

ただチケット購入はインターネット(オンライン決済のみ)&日時予約(電話での予約不可
少ないとは思うが、普段インターネットをやっていなかったり、クレジットカードを持っていない人にとってはハードルが高いかも。
また予約時間より入館が1時間以上オーバーした場合チケットは無効なのでご注意を。

入館までのチケット確認は2〜3回ある

  1. 私が行った金曜日は東御苑自体がお休みの日なので、まず大手門に入るためお堀にかかる橋の手前でチケットを表示(なお月曜も東御苑はお休みなので同様かと……)
  2. 尚蔵館に入る列に並んだ時に再度チケット表示(これは恐らく入館時間間違えとかのチェックかと……)
  3. そして展示室前での入場確認でチケット表示

以上2〜3回チケットを表示する

館内はこんな感じ

展示室2が国宝展でほとんどが撮影可。(説明書きにカメラマークがあればOK)
展示室1が『令和の御代を迎えて-天皇皇后両陛下が歩まれた30年-』こちらはすべて撮影不可。

三の丸尚蔵館の国宝

展示室2はちょっと小さめで、入り口からみるとこんな感じ。

展示物は藤折枝蒔絵箱、春日権現験記絵、蒙古襲来絵詞
蒔絵の細かさは見事だし、絵巻物は色鮮やかで細かくて、特に蒙古襲来絵詞での武士たちの装備の面白さは格別。

若仲の動植綵絵絵から菊花流水図(撮り忘れ)、南天雄鶏図、老松白鳳図、秋塘群雀図。
やっぱり若冲の実物は画像や印刷に比べて格段にその凄さが増す。

それと屏風土代や書。

令和の御代を迎えて

衣装

即位の儀で着用された衣装ってテレビでは見てたけど、実際にはどうなっているのか分からないですよね。で、今回その現物を見ることができた訳です。
本当に繊細な色と織りで、特に天皇陛下の『黄櫨染御袍』。
櫨は着物でいう『薄物』?(絽っぽい)で透けてるなんて想像もしなかった。

小石丸

皇后陛下が養蚕されていることで有名な、日本古来で幻とも云われていた「小石丸」。
従来の繭や糸とどう違うのかと比べてみたが、形はピーナッツ形でとても小さいことは見て分かるものの、なにせ目が悪いので色艶・糸自体の細さは従来のものとの違いがよく分からなかった(苦笑)
きっと詳細に観察したら違うんだろうなぁ。

屏風

面白かったのが『令和度 悠紀地方風俗歌屏風』
即位後の大嘗の儀で飾られた屏風で、悠紀地方=栃木県(どうやら大嘗の儀ごとに色々な地方が描かれているらしい)の四季を描いたものに和歌が添えられた物なのだが、絵(技法?)は何となく新しく、また絵の中にトラックや畑仕事をする親子(?)が描かれていたりと割と現代的。

ボンボニエール

皇室のお祝い事に送られるボンボニエール。
直径が7cmくらいで蓋のデザインはお祝い事に作るのか複数あり、それぞれが本当に細かくてうつくしい。
中には五色の金平糖が一つかみくらいで、ポリポリつまんでいたらすぐになくなりそう。

在日駐在大使一同からの贈り物

即位に際していろんな人からの贈り物も展示されていたのだけど、在日駐在大使一同からの贈り物がきらびやかで「いかにも」なものだった。
大西洋を真ん中に左にアメリカ大陸、右にヨーロッパからアジアそして右端に日本列島と菊のご紋が金細工。
そして金で作られた樹木に色々な宝石の雫がぶら下がったもので、まあ派手だこと(苦笑)

色々と面白かったです。