まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

歌舞伎座で「天守物語」を観賞 12/13

今年5月、姫路城での中村座公演「天守物語」を観賞してきた。
その時の記事はこちら
姫路〝城〟で天守物語!! 05/11 - まっ、そんな感じ

そして本日、歌舞伎座での「天守物語」だ。
今回の目玉はなんといっても坂東玉三郎さんが『亀姫』を演じるということ。
もちろん『富姫』の妖しく美しい姿も最高だけど、今回は七之助さん演じる姫路城の『富姫』のところに遊びに来る十和田の『亀姫』。
この『亀姫』、富姫を『お姉さま』と呼びつつ可愛らしく我を通す気の強さもあり、もうあのイチャイチャがどのように麗しかったか。

新緞帳

今年は歌舞伎座新開場10周年で緞帳が新しくなっていた。
歌舞伎座は舞台の横幅が広いのですべてを映すためには広角レンズでなきゃ困難なので、今回はほぼ正面から映る範囲まで。他のお客様の顔が映っているところは白丸でカバー。

新緞帳「霊峰飛鶴(れいほうひかく)」作者は横山大観

新緞帳「富貴花競苑図(ふうきかきょうえんず)」作者は中島千波。


新緞帳「春秋(しゅんじゅう)」作者は田渕俊夫。


新緞帳「朝明けの潮(あさあけのうしお)」作者は東山魁夷

演目

今回観てきたのは第三部。演目は「猩々」と「天守物語」

猩々

謡曲の「猩々」を舞踊化したもの。
水に棲む妖怪の「猩々」は松緑さんと勘九郎さん。
松緑さんも良かったのだが、十八世勘三郎さんを思わせる勘九郎さんの腰の据わった舞踊が良かった。
舞踊ってやっぱり『腰』なんだなって再確認した。

天守物語

もうねぇ〜期待通り♡
二人のやり取りを聴いていて思ったが「声の違い」
七之助さんの声は地声に近い(?)感じで富姫としての貫録を感じさせた。
一方、今回のお玉様はやや高い声で年若い亀姫には良く似あっていた。
ただ、これまでのお玉様と今回の七之助さん、どちらの声が『富姫』として合っていたかと聞かれたら、うーん七之助さんかな。まっ、これは好みなんだけど。

次に気付いたのが二人の背丈。並んで立つとほぼ同じなんですよ。
(この二人が並び立つ場面のブロマイドが欲しい!!)
調べてみたら七之助さん174cm、お玉様173cm。
背の高く鬘も被ったお玉様は共演の(やや身長の低い)男性たちと並んだ見た目を意識して、常にやや腰を落として演じていたというが、高身長の役者さんが増えてきて少しは楽になったのかしら。
そう考えると舌長婆を演じた勘九郎さん(174cm)のほぼ腰をずっと屈んだままでの演技は大変だったろうなぁ。

図書之助役は5月に引き続き虎之介さん。
声も演技も一途な若侍を思わせる演技で、私的にはベストな真田さんに続く図書之助役者第2位……かな(笑)
虎之介さんの別な演目も見てみたくなった。

1階奥に録画スタッフがいたが、この舞台いつか放映されるのかしら。(でも、歌舞伎オンデマンドとかシネマ歌舞伎かな?)

おみあげ

新開場10周年ということでおみあげにもそんな商品があった。

GINZA歌舞伎座新開場10周年 記念商品一覧 | 最新情報 | 歌舞伎座

千社札

買ってきたのは『歌舞伎座新開場10周年記念「歌舞伎座 千社札」』
これはオンラインでは販売しておらず現地に行かなければ買えない。

ところがこの販売機器、地下2階の木挽町広場をまわっても見つからない!!
グルッと2周した後店員さんに聞いたら「設置場所が毎日変わって……」とのこと。
内心「はぁ?」とも思ったのだが、案内されて「ありがとうございます」と感謝した次第。
この日の設置場所はこちら。

で、Webでは見本しか掲載されていなかったので『1枚300円』なのかと思ったら、1枚のシートに複数枚のシールだった。
大1枚:横2.7cm 縦8.4cm
中3枚:横2cm 縦6cm
小4枚:横1.4cm 縦4.2cm
最小2枚:横1cm 縦2.9cm
300円は現金のみなのでご注意を。

この『歌舞伎座新開場10周年記念「歌舞伎座 千社札」』のほかにニャンコキャラの千社札販売機もあるのでご注意を。(こっちのほうが目に付く場所にあるのよねぇ〜)

御朱印

次に「お土産処かおみせ」で歌舞伎座稲荷神社の御朱印「新開場10周年記念版(青)」を購入(初穂料300円 現金のみ)。
このほかに通常版の「白」、初日限定の「黄」、千穐楽限定の「橙」もある。(オンラインでも購入可)
また、御朱印帳を持参すれば歌舞伎座タワー5階「お土産処 楽座」で御朱印を受けられるとのこと(初穂料300円)。

歌舞伎稲荷神社 御朱印のご紹介 | 最新情報 | 歌舞伎座

まっ、これら以外にもいろいろ購入(笑)
最後に東京ミッドタウン日比谷まで歩いて日比谷ステップ広場のイルミネーションを見て帰ってきた。いやー、良い一日だった。