11/22にオープンした、葛飾北斎専門の美術館『すみだ北斎美術館』に行ってきた。
ブランコの先の三角部分が入り口。
入って右側がチケット売り場とエレベーターと売店。
左側は図書館。
ところで、昇降は9人くらいが乗れるエレベーター2機のみ(3Fと4Fを行き来する階段はあるけど、1Fからはエレベーターを使うしかない)
また、チケット売り場も単なる受付みたいで、こんなに人が来ることを想定してなかったんじゃないかな。
このあたりが渋滞を起こす理由のような気がする。
■ 感想
展示室は4Fと3Fで、エレベータを降りたら正面の階段を挟んで展示室が左右に分かれている。
それぞれの部屋はそれほど広くないので、じっくり見て回って1フロア1時間が目安かな。
「北斎の帰還」の展示物は重要文化財1点のほか、どちらかというと小さな刷物、肉筆画、挿し絵など小作品が多いので、大きな美術館の特別展みたいに華やかなものばかりを期待しているとちょっと気が抜けちゃうかも。
但し、葛飾北斎と名乗る前から晩年までが時系列的に展示してあって、絵の移り変わりが見られたり──江戸琳派の一員だったなんて知らなかった!!
絵の解説やトピックスをビデオやゲームで楽しめたり、家系図(母方の祖父母があの有名な事件に出てくる○×だった!! とか)や関東大震災で焼失してしまった「須佐之男命厄神退治之図」復元工程のビデオや復元図が展示されていたり。
いろいろなところに「見せる」工夫がされている。
地元だからこその、北斎という「人間」を感じさせる展示だった。
■ 一番気になる混雑状態
オープニングの混雑ぶりが報道されてたので、平日の昼過ぎに行ってみた。
チケット売り場は15名くらい並んでいたけど、館内はほどよく空いていたし、4Fを見終えて3Fに降りる頃には続々と人がやってきていたので、やはり午前中の方がいいのかも。
■ 写真は撮れるの?
「北斎の帰還」の展示物(4Fの右展示室と3Fの左展示室)はダメ。
4F左と3F右の部屋は、一部の絵について解説板に「撮影禁止」マークがあるが、それ以外のマークのないものはOK。(でも、一応係員に確認してくださいね)
ただ、照明は暗めだし墨絵や色の少ない作品が多いので、撮影よりじっくり見るのがよいかと。
これは、北斎と親交のあった絵師の残した絵を元に再現された北斎と阿栄の様子。
こんなのも展示してある(笑)
■ 場所と前売り券を販売してるところ
- 最寄り駅はJR総武本線の「両国」か、都営大江戸線の「両国」
(都バスや隅田循環バスもあります)
地上に出たら、北斎通りを右方向(錦糸町方向)に進み、緑町公園前交差点を右に曲がったら、公園越しに美術館が見える。
(この緑町公園の桜が咲いたら、とても良い眺めになると思う) - 館内のチケット売り場は狭いし、まだ混んでいるので前売り券を購入して行った方がベター。
但し、売り場は以下の4ヶ所のみ。コンビニなどでは発売しておらず、各売り場の販売枚数は600枚限定!!
◆ 両国周辺:
・第一ホテル両国……午前9時より
・両国観光案内所……両国駅西口に隣接する施設内。午前10時より、月曜定休(祝日の場合は翌火曜日)
◆ 錦糸町周辺:
・東武ホテルレバント東京……午前9時より
◆ 東京スカイツリー周辺:
・すみだまち処……ソラマチ内、午前10時より - 料金
開館記念展「北斎の帰還ー幻の絵巻と名品コレクションー」
一般:1,200円
高校・大学生:900円
65歳以上:900円
中学生:400円
プライオリティ・ゲスト(障がい者):400円
常設展
一般:400円
高校・大学生:300円
65歳以上:300円 - 開館時間と定休日
9:30〜17:30(入場は最終時間30分前)
月曜定休(祝日/振替休日の場合は翌火曜日) - 図録……2,500円
定番の絵はがき、さまざまな北斎関連本(大人の塗り絵なんかもあり)、クッキーや飴、風呂敷、カードケース/パスケース、クリアケースなどなど。
でも、少し高目かな。