国立西洋美術館でも『ハニワ』展が始まったが、東京国立近代美術館では『ハニワと土偶の近代』展が開催されている。
ただ、この展示会は『近代の日本社会はハニワと土偶をどのように見てきたか』であって、ハニワと土偶の展示会ではない。
序章 好古と考古
個人的な趣味の世界から徐々に学術的へと展開していく時期。
蓑虫山人による『埴輪群像図』(四幅対)
1章 「日本」を掘りおこす
考証と復古
紀元2600年
モダニストたちのハニワ愛好
神話と戦争と
本格的に学術的な研究や日本文化として海外への紹介、紀元2600年記念から戦時中の戦意高揚にモチーフとして使われるなど。
2章「伝統」を掘りおこす
「歴史」の修復
クラシック=モダン
現代の眼
原始にかえる
土から都市へ
現代的な新たな視点や海外の作品から影響を受けて埴輪や土偶を新解釈した作品が多い。
イサム・ノグチや岡本太郎、それにヨルク・シュマイサーの「古事記のためのスケッチ」などが展示されている。
3章 ほりだしにもどる
角を曲がってこれを見た途端、ニヤニヤが止まらなかった。そう、懐かしの『大魔神』
そういえば、確かにこれはハニワをモチーフにしたものだ。
そして、ハニワや土偶に関連する作品たち。
これは展示の右半分、左半分には「キャプテンハーロック」もあり(んっ、関連あるか?)と。(そう言えば『ガラスの仮面』もだが……)