カハクの特別展「古代DNA -日本人のきた道-」が15日で終わってしまうので、行ってきた。
こういう特別展の良いところは、各々の博物館では展示されているのだろうが、比較・整理して解説してくれることではないだろうか?
例えばこれらの頭部人骨、このように並べて見せてくれるので、それぞれ違うのがよく分かる。これが一つや二つ並べられていたら、違いを見つけるのは難しいかもしれない。

所要時間
平日の昼間、ほどほどに人がいる状態で、写真を撮りつつ、ビデオを見つつでゆっくり回って約2時間。
展示内容
第1章 最初の日本人
まずはいつごろ、どのルートで人類が日本列島にやってきたか、次に旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代・琉球列島・北海道と人骨が出土した遺跡の位置が紹介される。


沖縄県の 旧石器時代 白保竿根田原洞穴遺跡から発掘された4号人骨とその復顔像。


第2章 日本の基層集団
縄文時代(16,000年前〜2,900年前頃)で、水田稲作が始まったころで食生活が変わってきた。

『木製の匙』、この説明文がなんとも面白い。
魏志倭人伝には、倭人が手づかみで食事をするとの記述があるが、サジが使われていたことがわかる。やや大きめなので、「おたま」のような使い方をしていたのかもしれない。

猿・熊・猪、動物の土偶というのは結構あるが、さすがは北海道、イカやシャチというのは珍しいのではないか?


第3章 日本人の源流
水田稲作が始まった弥生時代。朝鮮半島青銅器文化人の登場などで現在の日本人のDNAがほとんど出揃った時代。
思わず笑ってしまう、『似た人募集!!』で有名になった青谷上寺地遺跡の人骨と復顔像。

第4章 国家形成期の日本
古墳時代。埋葬された人骨から「同じ墳墓に埋葬されている人たちは必ずしも親族ではない」という。まさにゲノム解析しないと分からなかった真実(笑)

馬や馬具もこのあたりで日本列島に入ってくる。

二ホンオオカミの頭蓋骨。

トピック:イヌのきた道
オオカミからイヌへ。
左:秋田犬 中:紀州犬 右:柴犬
こうして並べると頭部の大きさや下あごの骨の頑丈さの違いなどがよく分かる。

トピック:イエネコの歴史
イエネコはリビヤヤマネコ(奥)をてなづけて……と云うのが従来の話だったが、どうやらそこに左下のステップヤマネコも関わっていたのでは……と研究されているそうだ。

日本最古の猫の掌紋(?)、須恵器に残った猫の足跡。

第5章 南の島の人々
独自の新石器時代を過ごした琉球列島も弥生時代になると九州との海上交易を行うようになっている。琉球からの交易品と見られる貝の腕輪・足輪。


第6章 北の大地の人々
遺跡から発掘された当時の食料。イルカやオットセイを除けば今でも食べられているものばかり。

持ち手に熊が掘られた大きめの匙。

いやー、楽しかった。