
今年初めの落語会はいつもの立川談春師匠。
会場は北千住丸井の上にある「シアター1010」で、11日・12日の2日間公演の演目は未発表ながら「演目は変えます」の事前予告もあり、一体何を聴かせてくれるのかと楽しみにしていた。
確かに最近は演目が先に発表されて、聴きたい噺を選んでいたが、逆に(今日は何が聴けるんだろう)というプレゼントを待つような楽しみは少なかったかも。
演目
お楽しみ
年末・年始は恒例のさださんの番組で、前列のさださんが後列の談春師匠に話しかける度に後ろを向くので「MCがお客に尻を向けなさんな」と始終注意していたら、それを御夫婦でTVを見ていたとある局のプロデューサーの奥さん「この方、怖い人なの?」と。
またその時、前列で小さく(俺の言葉に)頷いていた岩崎宏美さん、実はこの方チャキチャキの下町っ子で……などなど。
真田小僧
筋書きは Wikipedia で……と書こうと思ったら、なんとない!? えっ、あんな有名な噺なのに?
ということで簡単にご紹介。
母親はお湯に出かけ、父親は家でのんびりしたいのに、やたらと絡んでくる息子。
五月蝿くなった父親が「外に遊びに行け!!」というと「小遣いをおくれよ」
なんとか小遣いを貰おうと、「この間、やってきて男を家に上げ、おっ母は床をひいて……」と意味深なことを言い出す。
良いところまで来ると話を切って「続きを聴きたかったら一銭おくれ」
こうして6銭も取られたと帰ってきた母親に愚痴る父親だったが、「そりゃ知恵がついたねぇ」と云われて「同じ知恵でも真田三代記に出てくる後の幸村は……」と講談の話をする。
これを盗み聞きしていた息子は……というもの。
師匠のこういう悪知恵の働く子供、ほんと好きだわぁ(笑)
文七元結
これもお馴染の噺で、Wikipedia に筋書きがあります。
もうねぇ、これはたぶん師匠の十八番。
ただ、今回改めて感じたのは、かっこいい佐野槌の女将(以前、師匠が〝女性からの人気No.1〟と云ってました)の演じ方が、師匠を聴き始めた頃と最近で違ってきていること。
昔の師匠だとそれこそ啖呵もキレッキレの女将だったのが、最近はどっしりと腰を据えて声も荒げず長兵衛を諭す様に、なんとなく師匠の実年齢と女将の年齢がリンクしているように感じた。
あと、この噺はずっとドラマチックなのに最後の『元結』のところだけスッと終わってしまうのがなぁ〜と思っていたのですが、今日の噺は違っていた。
たぶん、師匠が付け加えた部分だと思うけど、女将からの「二人を夫婦に」に長兵衛さん「職人は自分の技量で銭を稼ぐのに商人は売るばっかで何も作り出していない!! 何か自分で作りだして銭を稼いでからだ!!」と。
ここで初めて、文七が元々あった元結に工夫を凝らし、江戸で人気商品を作り出して二人は夫婦に……とタイトルにも納得がいくし、噺の途中で出てくる『名人とはなにか』も回収できて、とても良い終わり方でした。
なお、『名人』に絡んでこの噺、それこそ色々な師匠の名前が出ましたが、師匠は五代目柳家小さん師匠(柳家花禄師匠のおじいさん)のがお好きというか、あんな風には語れないとのことでした。
うーん、Youtube に他の方の「文七元結」はあるのに小さん師匠のはないみたい。
撮影会で(笑)!!
えーと、最近は談春師匠と来場者の集合写真撮影後、来場者が談春師匠を撮るという撮影会が行われるのですが、まず集合写真撮影前に師匠から「今日、ここにいるのが知られるとマズイ人は顔を伏せて〜はい、それでは作り笑顔を作ってください」
その後、談春師匠を被写体にした撮影会が一段落ついたところで「もういいですかぁ?」に会場後方の男性から「笑顔、ください!!」の一言。
もう会場も師匠も大笑いで……
普段、撮影会の写真は載せないのですが、この時の師匠の破顔姿があまりにも良かったのでアップします。
こんな表情、滅多に観られるものじゃありません(笑)
