まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

小春志師匠の真打昇進披露興行に行ってきた 10/29

今年5月、真打に昇進した立川小春志師匠の昇進披露興行 10/29 夜の部に行ってきた。

さだまさしがゲスト!!

小春志師匠の真打昇進披露興行は是非とも行きたいと思っていた。が、5月の浅草公会堂 談春師匠の会で配布されたチラシにはなんと「さだまさし」の名が!! もうその場でチケット買いましたよ。
これが大正解!! 正式に発売されるとまずさださんの出る回が途端にソールドアウト(笑)

さださんと言えば「グレープ」。リアルタイムで聴いていました(笑)
ラジオも時々、映画「長江」は今はなき岩波ホールに見に行ったし、年始の「年の初めはさだまさし」も見てるし……でもコンサートは未体験。
その生のさださんを観られるとあって、当日はウキウキで会場へ。

演目

談春:(さだの)寝床

「寝床」は『ある大家の旦那は義太夫語りが大好きですぐ他人に語りたがるが、あまりにも下手なので誰も聴きたがらない』から始まる噺。

これを『談春師匠が『さだまさしを歌う』会を開くからと今回の真打昇進披露興行にゲスト出演する各師匠方に小春志師匠をお誘いに行かせるが、その方々が言いそう/しそうな形で断るという』という内容に変更。
ゲストが変わる度に『いかにも』なセリフに会場はドッカンドッカン笑いの渦。

ここで数日前から『X(旧Twitter)』で練習風景をアップしていたさださんの「案山子」をピアニカ(笑)演奏。

御披露

談春師匠、小春志師匠、さださん(なんと小春志師匠が着付けた紋付き袴姿!!)が壇上に並んで、なんと本来なら方々からのご挨拶を頭を下げつつ聴くはずの小春志師匠が司会。

中・高とパイプオルガン部に所属していた小春志師匠から落語と音楽の共通性についての質問にいかにもバイオリニストを目指していたさださんらしい回答に思わず(なるほど)。
談志師匠から「耳がいい」と言われた談春師匠にも通じるものがあるかもと思ったりして。

また私は知らなかったが、談春師匠が真打昇進披露興行したときもさださんが壇上に並んだそうだ。そこでさださんから「小春志の弟子が真打披露するときも俺が出たらすごいなっ」と発言。いや、むしろ噺家じゃないのに口上の座に連なること自体すごいと思う。
こんな感じでほぼさださんの独壇場状態。それでも最後に談春師匠がきっちり師匠としての口上を語り、小春志師匠の三本締めで終了。

さだまさし

談春師匠がピアニカでミスった「案山子」で始まり、仲間内のカラオケで自分の歌を歌ったのに66点だったが「所詮機械、歌詞が違ってても採点される」と慰められたとか、最近話題になった山崎まさよしさんのコンサートを絡め、「俺が今日は話す気分じゃないのでずっと歌いますって言ったらどうなるんだぁ?」なんてことも。
とにかく落語家と間違われる程の話術の持ち主なのでトーク中は笑いが絶えなかった。

そして「道化師のソネット」から最近亡くなった谷村新司さんとの出会いや今年に入ってからのやり取りなどを話し、新幹線に乗るとチンペイさんの曲が流れてきて……からの「秋桜」、「いのちの理由」でエンド。
最初「持ち時間は20分」とのことだったが、それで終わるさださんじゃなかった(笑)

小春志:大工調べ

「大工調べ」は『言葉の行き違いが原因で起こった騒動』なのだが、前半(序)のみで後半の南町奉行所での裁定はなし。どうやらこの後半はあまり演じられないらしい。

仕事に使う大工道具を溜めた家賃のカタとして大家に取られてしまった与太郎+仕事が入ったから前日に仕事場に大工道具を収めるぞっと言ってきた棟梁の政五郎対大家なのだが、棟梁がやや早口&巻き舌でちょっと聞き取りづらかったが、啖呵の切り方は見事。(これは師匠譲りかな?)こうなると私の好きな「鮫講釈」をぜひ聴いてみたい。

10回ある披露興行でかける話は全部違うのに『この話が一番の山場』と言っていたのは、やっぱり難しいからだろうか?
この10話すべてを収めたCDを出して欲しい。

グッズ

立川小春志 名前入り手ぬぐい 1,500円:柄 オリジナル?:エンジ・紺
立川小春志 名前入り手ぬぐい 1,500円:柄 短冊の束:白・紺
2024年版 立川小春志カレンダー 1,000円