見る:何気なく目に入ってくる
観る:注意して観察する
この違いはこんな感じだと思う。
例えば、ある程度広い地下街なら、出口付近や通路途中には必ず同じような位置に『どのビルは何番出口』とかの看板がある。
だから、初めての地下街でも『歩きながら』その看板を注意して観ていれば、極端に間違った出口を出てしまうことはない。
ところが、迷う人は
- こういう表示や看板があることを知らない(ということはないと思うのだが……)
- 表示や看板を探さない(目に入っても見過ごす)
- むやみに歩く(立ち止まって確認しない)
- なんの根拠もなく、勘に頼る
今回、久々にツアーに参加して、改めて思った次第。
迷子になる人、集合場所が分からなくなる人、同じ店で買い物したのに「それ、どこにあったんですか?」なんて云ってくる人は、街や道、商品は見ていても、観てはいないのだ。
もちろん、仲間とおしゃべりしてガイドさんの説明を聞いていなかったり、興味の対象だけしか目に入っていないこともあるけど、たいていは『観もせず聞きもせず』がセットになっている。
さらに、こういう人のうち若干名は厚かましくも「どこそこに行くのなら、ご一緒しようかしら」なんて上から目線で云い、けして「ご一緒してもいいですか?/連れて行っていただけないですか?」とは云わない。
つまり、たまたま同じツアーに参加したというだけなのに、ガイドさんと同じように『(暗に)案内しろ/連れて行け』という態度を取る。
ほんと、こういう人たちと一緒になると『次は個人旅行にしよう』って思う。