
柴又帝釈天といえば「寅さん」……なんでしょうが、今回の私の目的は『彫刻ギャラリー』
昔、初詣でできたことはあるのですが、その時は彫刻が有名とは知らず、YouTube 山田五郎 オトナの教養講座【彫刻の寺|葛飾区・柴又帝釈天ロケ】で初めて知って、これは行かねば!! と思った次第。
行き方
もうこれは公式Webの交通・アクセスを見るのが一番早いのですが、とにかく常磐線各停の金町駅で今どき珍しい単線の京成線金町駅から1駅目「柴又」で降りるだけ。
駅舎を出ると小さな広場には寅さんとさくらの銅像。単に二人が並んでいるのではなく「こっそり旅立とうとしている寅さんに声をかけるさくら」という風がなんとも良い。

後はとにかく、人並みに従って帝釈天参道を行けばOK
お団子やらせんべいやら鰻の良い匂いに思わず足が止まりそうになるけど、ここは振り切って帝釈天へ。
帝釈天
二天門
参道を歩いてくると目の前にドド〜ンとそびえる二天門。この門の彫刻も見事。

帝釈堂
境内マップも公式Webを見るのが一番。
11月に入ると「七五三」のお参りがポツポツいて、なかなか楽しい。
帝釈堂(お寺で云う本堂)は土足厳禁ながら自由に入ることができるし、彫刻ギャラリーや邃渓園への通路もある。(堂内を通らず、外廊下からも行ける)
但し堂内は写真撮影禁止。なお、邃渓園(すいけいえん)からの戻り道は外廊下になっていて、帝釈堂の庇の内側などを見ることができる。(堂内じゃないから、大丈夫だよね?💦)

彫刻ギャラリー
「彫刻ギャラリー・邃渓園共通拝観券」大人1名¥400円
「法華経」から10の説話をテーマに彫られた彫刻で、大正末期から昭和9年にかけて作成されたが、関東大震災で焼失。
改めてケヤキ材を集めて彫り直したもので、この時のケヤキ材の一枚板は高さ1.27m、横2.27m、厚さ20cm。それなりの大きさの板はあるだろうが〝厚み20cm〟というのは当時も今も希有ではないだろうか。
なお、10枚の彫刻は〝それぞれ異なる作者によって彫られている〟(()内は彫刻師名)
一面目
左:塔供養(金子光清) 中:三車火宅(木嶋江戸運) 右:一雨等潤(石川信光)



二面目
左:法師修行(横谷光一) 中左:多宝塔出現(石川銀次郎) 中右:千戴給仕(加府藤正一) 右:竜女成仏(山本一芳)




三面目
左:病即消滅(今関光次) 中:常不軽菩薩受難/法華経功徳(小林直光) 右:法師守護(加藤寅之助)



これが上の階をグルッと回って見られる彫刻。
で、下……というか階下にも、季節に応じた鳥と草花の彫刻があり、こちらの方がより目線に近いので見やすい。

回廊を外から見るとこんな感じ。一応、雨でも濡れないようにはなっているけど、かなり暗くて見辛いだろうなぁとは思う。

邃渓園
池泉回遊式の日本庭園で、雰囲気がとても良かったです。


さて、あの彫刻群、絵画でいうところの下絵ってあるんだろうか?との疑問を解決してくれるものが廊下の欄に飾ってあります。
それがこれ。横幅およそ60cmくらいの彫刻の原図。これを元にあの大きな彫刻が生まれたんですね。

それぞれの部屋には色々なものが飾られているのですが、この屏風の『猿』、どこか見覚えがありませんか?
これ『横山大観筆 群猿遊戯図(彫刻下絵)』だそうです。


残念ながらこの時は雲が多くて……すっきりした青空だったらもっと良かったんですけどね。

あちこち見て回って2時間くらい。それほど混んでもいなかったので本当にゆっくり楽しめました。
あの……この参道には鰻で有名なお店があって……思い切って食べてきました(笑)
大好きというわけではないのですが、いわゆる普通に売っている鰻がどうもおいしいと思えず、もう何年も買って食べてはいなかったんです。
でも今日、鰻焼専門店で食べて分かりました、身は当然だけど安物と大きく違うのは油と皮の違いなんじゃないかと。
まず油、ギトついていないけど、乾き切っているわけでもなく、ほどよい量。
次に皮、身が箸で切れるのは当たり前。でも皮が変に伸びたり、切れが悪かったりすることもなく、身と一緒にキレイに切れる。
良いお値段だったけど、食べて良かった。
ついでに、私は喫煙者なのですが、この店では中庭が喫煙所になっていまして。
この中庭には金魚とカメが泳ぐ池があるのですが、水から出ようとしているカメが石に爪を立てる音が聞こえるほど静かで、とても贅沢なひとときを過ごせました。