半年ぶりに実家に帰ったら、母から父が「認知症高齢者の日常生活自立度:ランク I 」であると聞かされた。
そして、その「ランク I 」というのがどの程度なのかをすぐ知ることになった。
話の発端は携帯電話料金。
母が私の使っているスマホ料金を聞いてきたので「3,000円弱」と答えたら、「これ見て。ほとんど使わないのに毎月4,000円近く引き落とされてるの」って通帳を見せてきた。
父が使っているのはDocomoのらくらくフォン。
本人に聞いたら「自分から電話することはほぼなく、年に数回かかってくるくらい」
(もちろん、インターネット/メール/SMSなど使ったこともない)
それならいらないんじゃあ……とも思ったが、「出先でなにかあったら連絡できるように持っていて欲しい。でも、ろくに使わないのでこの費用をもっと安くしたい。なんとかできない?」が母の希望。
そこで、契約内容を確認するため、父に契約書の控えを見せてと言ったら、父の返事は「いつ契約したのかも、控えをもらったかも分からない」
しかたないので、父に「ドコモショップに行って契約書の控え(あるいはコピー)をもらってくる」ことを繰り返し教えたのだが、少し時間を置いて父にどこでなにをするか質問するとまったく覚えていない。
私の質問に対する答えは何度聞いても『手元にある通帳について、以前銀行の窓口に行った』ことばかり。
なるほど、これが「認知症高齢者の日常生活自立度:ランク I 」ということなのか。
厚生労働省の定義では、
判定基準:
何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。
確かに日常生活は問題ないようだが、新しいことを覚えられなくなっているようだ。
仕方ないので、用件をメモ書きして携帯に挟み「携帯ごとショップの人に渡しなさい」としてきたが、はたしてできるだろうか?