ラスコー展
11/01から始まった国立科学博物館 特別展の「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画』に行ってきた。
展示物はそれほど多くなく、また程よく空いていたのでゆっくり見ることができた。
なお、特定の展示物以外は『フラッシュ禁止で撮影可』です。
AF補助光(オートフォーカス用のライト)を消していない人がいて……ほんと迷惑でした。
第1章 イントロダクション
場内に入るとお出迎えしてくれるのがこちら。
クロマニョン人の骨格から再現された女性と子どもで、着ている革の服がいやにちゃんと縫製しているなって思ったら、この時代に『針』が発明されて、ちゃんと縫えるようになった。また、貝殻などで装飾品も作られた。とのこと。
次の展示は地図
『ラスコーの洞窟壁画』は知ってるけど、どこにあって、どんな洞窟なのかは知らなかった。
なので、これらの展示物を見て改めて「へえー」となったわけ(笑)
第2章 封印された洞窟を開く
ここには、洞窟はどのように3Dスキャンされたか、どのように壁画を模写したか。
3Dスキャンから10分の1縮小の模型が展示され、第4章での洞窟や壁画がどこにどのように描かれているかを紹介。
第3章 洞窟に残されていた画材・道具・ランプの秘密
ここで展示されている画材・道具・ランプなどは撮影不可です。
公開されたのは初めてらしいです。
鉱物素材の画材や削り出された石材の道具など、こんな道具で描いたんだ、大変だったろうことがよく分かる。
エジプトの地下墳墓の壁画は、鏡を使って日光を奥まで届かせた(現地で再現して見せてくれた)けど、洞窟は設計した墳墓の通路と違って曲がりくねっているし、鏡自体発明されていないので、ランプで描くしかないんだろうな。
で、このランプ。
素材は作り方は違うけど、形はギリシャ時代のランプにそっくり。
ここの上部には洞窟の主要部分が展示されているので、第2章の模型と見比べると洞窟の感じが良く分かる。
第4章 ラスコー洞窟への招待
ここが今回の目玉。
『褐色のバイソン・ヤギの列・ウマの列』『黒い牝ウシ・ウマの列・謎の記号』『背中合わせのバイソン』『泳ぐシカ』『井戸の場面』の5ヶ所が再現されている。
それぞれ、結構な大きさで見ごたえ十分。
さらに、明るい照明を徐々に落として真っ暗にすると、描かれた動物たちの輪郭が浮かび上がるという趣向がされていて、これが大変効果的!!
例えば、これは『泳ぐシカ』の一ヶ所。
明るい状態だとシカの頭部しか見えないけど、明かりが落ちると……
こんな風に、上部にウマの輪郭が描かれている。
(この写真は下のシカが残るように色合いを変えてます)
一番見事な『黒い牝ウシ・ウマの列・謎の記号』はぜひ会場で見てください。
第5章 ラスコーの壁画研究
奥のシアターでどのように壁画を描いたか、その技術をビデオ紹介している。
また同時期の動物たちからオオツノシカの骨格模型が展示してある。
壁画のゲームも2種類あるが、それぞれ2台ずつしかないので、混んでたらできないなぁ。
第6章 クロマニョン人の世界
ここで、埋葬人骨に、さまざまな道具(針や狩の道具)や装飾品とその作り方を紹介。
また、明らかに道具ではない、女神像やバイソンなどがモチーフの装飾物、芸術作品が展示されている。
第7章 クロマニョン人の正体
クロマニョン人には数%ネアンデルタール人の遺伝子があり(但し、時代が進むごとにだんだん少なくなってきている)、種族間で混血していた可能性があるとのこと。
ちょうど前の晩、『ボーンズ』というアメリカのドラマの中で同じテーマが語られていて、ここでも「へぇー、そうなんだ」と(笑)
シアターでクロマニョン人がどのように壁画を描き重ねてきたかをアニメーションで紹介。
第8章 クロマニョン人の時代の日本列島
第2会場で、クロマニョン人の時代の日本列島ではどんな感じだったのかを紹介。
静岡の遺跡には世界的にも珍しい『落とし穴の罠』が転々と連なっていることや、黒曜石を取るため世界初の航路を定めた往復航海が行われていたことを初めて知った。
料金ほか
料金:大人1,600円
オーディオガイド:520円
公式図録:2,500円
中は3mm格子のSKETCH BOOK 40ページもので、価格は278円
通常のものよりちょっと高いけど、測量野帳好きなら持っておきたい(笑)
創エネ・あかりパーク2016
11/03から11/06まで上野恩賜公園の噴水広場を中心に、特別ライトアップやパフォーマンスなどが行われているので、帰りに寄ってみた。
まずは、国立科学博物館のライトアップ。
時間ごとに色が変わるので、正面に向いてる階段でボーッと見てるのもよいかも(笑)
次は東京国立博物館。
ここは仏像などが建物にプロジェクションマッピングされてます。
中に入らなくても、正面入り口から見られます。
そして、噴水広場。
こちらも時間ごとに色や噴水の大きさか変わります。
最後はこちら。
花見では人でぎっしりになる、噴水広場からふもとのカエルの噴水まで続く桜並木がイルミネーションで飾られています。
ここは今回のあかりパークのためなのか、通年のことなのかちょっと判断できません。