まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

柳家喬太郎・柳家三三 二人会に行ってきた 08/16

このお二人の二人会、昨年の杉並公会堂に続いて今回の会場は松戸市民会館。

かなり昔、春風亭小朝師匠を聴きに行ったときは本当に古くて、床の傾斜があまりなく、座席も硬いというホールでして、あまり良い印象ないんですよねぇ……
だから「昨年に続いて……」と言われたとき、(あっ、だから去年のここでの公演には行かなかったんだ)と。
本日行ってみて……会場はなにも変わっていませんでした(苦笑)

そうそう、女性の方はご注意を。
この大ホールの1F女性トイレ、個室自体は12〜13あるのに半分くらいが『和式』
誰も率先して入ろうとはせず、洋式が空くまで並びます。
せっかく数はあるのだから、全部とは言わないけどある程度を洋式に改造して欲しいです。
2Fにもトイレはあるようですが、こちらはどうなっているか分かりません。

また、公演前や休憩終りに複数の係員が今まで以上にしっかりスマホなどの電源OFFをアナウンス&'チェックしてました。
たまたま通路側のなかなか切らない男性の隣にずっと係員が立っていたり、中ほどの女性がちゃんと切れるかずっと見ていたり……。
あれだけ注意をアナウンスされているのんだから、言われる前に切ればいいのに。

演目

本日は、前座、三三師匠で「素人鰻」→ 喬太郎師匠で「稲葉さんの大冒険」→ 中休み → 喬太郎師匠で「首ったけ」→ 三三師匠で「ねずみ」の順。

桂伸球:寿限無

入門してもらった名前についてや、先輩からの「おまえは誰を演じても伸球だ!!」から「キムタク」に振るなどマクラは面白かった。
そして『寿限無』の登場人物は……先輩の言った通りだった(笑)

柳家三三:素人鰻

明治になって失業した士業夫婦。本当はお汁粉屋をつもりだったが以前から懇意にしていた職人の薦めで鰻屋を始めることにしたのだが、この職人、酒でしくじった前歴があり、開店早々やらかして出奔。困った侍が素人ながら鰻をさばこうとして……という噺。

マクラが長くなったのは、喬太郎師匠が楽屋入りしたのが8分前で、支度をするのかと思ったら弁当を開いて……と暴露(笑)

柳家喬太郎:稲葉さんの大冒険

てっきり喬太郎師匠の新作かと思ったら、なんと亡き円丈師匠が 友人の柳家さん喬(本名 稲葉 実)師匠に向けて作った噺で、さん喬師匠の弟子である喬太郎師匠が演じている。

さて、この『一見すると普通な人が実は狂人で、善良で気弱でちょっと神経質な人が振り回される』という噺を喬太郎師匠が演じると、まあ見事に狂人と気弱の対比が最高に笑える。
(この噺の善良な人のモデルがさん喬師匠で、おそらく実は狂人が円丈師匠……なのだろうか?)

ところで、本当は別の噺をするつもりだったけど、三三師匠の『素人鰻』を聴いて、『稲葉さんの……』のとあるシーンをやりたいからと変更したとのこと。
本当かどうかは分からないが、持ちネタがたくさんあるからこその機転なのだろう。

とにかく、この噺は喬太郎師匠の真骨頂だと思う。

あと、「自分が楽屋入りしたのは9分前で、弁当のおかずはハスの挟み揚げ」との報告もあった(笑)

柳家喬太郎:首ったけ

吉原の馴染の花魁 紅梅から文をもらって出かけたのに、肝心の紅梅は他の座敷に入り浸りで腹を立てた辰さん。
男衆ややっと顔を見せた紅梅から「あちらのお客様の方が……」と言われて、店を飛び出すと向かいの女郎屋の若柳という花魁から「以前から辰さんに惚れていた」と口説かれて、今度はそちらの店に入り浸るように。
ある日、吉原で火災が起きて辰さんが駆けつけると、足抜けできないように掘られたおはぐろどぶに嵌っている女郎が一人。
辰さんは助けようと手を出すが……という噺。

柳家三三:ねずみ

仙台で「ねずみ屋」という宿屋に逗留した左甚五郎が宿の由来と主たちの境遇を聞いて木製のねずみを彫るとそのねずみが動くということで評判となり、元々向かいの仙台一の宿屋「虎屋」は閑古鳥が鳴く状態。
「虎屋」は元は甚五郎のライバルで殿様お抱えの彫師に『虎』を彫ってもらって店頭に飾るとねずみが動かなくなり……という噺。

喬太郎師匠の「稲葉さんの……」を受けて、(即興で?)笑いのポイントになるものを登場させるなど、こういうその場でないと聞けないお遊び的なところも複数の師匠方が登壇する落語の面白いところだろう。
(独演会ではこうはいかない)