まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

「超危険生物展」に行ってきた 04/09

本日は一日カハクを楽しむつもりで行ってきました。
いつも特別展で時間を使い、常設展まで行き着けないので(笑)

ところで、ベビーカー、幼稚園っぽい子、小学生低学年っぽい子が結構いたんだけど、入園式/入学式ってまだなのかな?

chokikenseibutsuten.jp

展示内容

それぞれの動物による〝実際〟の被害が展示されていて、本当に怖いんだという実感が湧きます。

ラボ1 パワーファイター型

まず目に飛び込んでくるのが「象」
骨格標本でへぇ〜と思ったのが足先と鼻の断面図。

  1. 背側縦走筋
  2. 背側放射筋
  3. 外側放射筋
  4. 腹側放射筋
  5. 横行筋
  6. 腹側内斜筋
  7. 腹側外斜筋

象の鼻がとても器用なのは知っていましたが、これだけの筋肉があってできることなんですよね。

大きいといえばミナミゾウアザラシ。
皮膚の厚さは1.3cmであんまり厚くないように感じるが、なんといってもその下の脂肪の厚さ。ちなみに人間が皮下脂肪10cmあると〝高度肥満〟になるそう。

続いてはオオアナコンダ。
蛇の捕食行動としては〝噛みついて締め上げて飲み込む〟という感じですが、この「飲み込むとき呼吸はどうしているのか?」という疑問をスッキリ解説してくれています。
これも思わず「へぇ〜」です。

このほかにもヒクイドリや大鷲などが展示されています。

ラボ2 キラーバイト型

まずは猫科の動物がズラリと並んでます。
ここでは「咬合力(こうごうりょく)」という咬む力の比較がされているんですが、咬む力最強はライオンだ、ブチハイエナだ、と話題になりますが、実は最小種の「イイズナ」がトップなんだとか。

比較するとこんな感じ。

名前 体重(g) 咬合力指数(犬歯)
ライオン 162.2 123.8
ブチハイエナ 63.1 99.6
イイズナ 0.1 164.0

左)ライオン、トラ、ジャガーなどの猫科猛獣の頭部
右)イイズナの拡大頭部

この他にもグズリやラーテルと見てきてギョッとしたのがワニ。

このワニは「ロロン」という名のギネス登録されている、体長6m、体重1,075kgと世界最大のイリエワニ。
画像だとその大きさが分かりづらいかもしれませんが、画像内での見学者がざっと8〜10人、映っていない頭部分も考えると、大体15〜18人くらい横に並んだのが全長と考えてください。
怖いですよねぇ〜

そうそう、ワニのデスロール、単に体をひねってるわけではないんです。
これは今回の展示会の監修者が体を張ってビデオで解説してくれています(笑)

「えっ、こうなっていたの?」と思ったのがこちら、アカシュモクザメの標本骨格。
なんかやっぱりどうしてこんな風に進化したのかよく分からないですよね。

ホオジロザメが齧り付く時、顎が飛びだしてる画像って良く見るのですが、実際にはこんな風に動いているんですね。
この模型、口を閉じた状態からグワッと口を大きく開けて齧り付く様子を模型で動かしてくれています。襲うとき鮫の目って白目になりますよね? 横からみているので滑稽な感じですが、正面から見たらきっと白目状態になっているはず。

また、比較的小型な魚類でもかなりヤバいものが紹介されています。

ラボ3 武装型

サイやバッファロー、ヘラジカ、トナカイ、レイヨウなど、牛類や鹿類、ヒツジ類。
ノコギリエイやヤシガニ、シャコ、ハリモグラ、ヤマアラシなど、このあたりはなんとなく馴染があるのですが、なんといってもなかなか武装派と思っていなかったのがオオアリクイ。

尖った口から長い舌を出してアリ塚からアリを搦め捕るのに、何が武装なのか?
実はこの前脚の爪なんです。
実際に襲いかかったジャガー?を撃退するビデオが流されていて ウワッ!! と。

ラボ4 大群型

小さいものが蠢いているのが苦手な人はちょっと注意した方が良いコーナーです。

ピラニアなどはまだ良いとして、サバクトビバッタの群れ、サスライアリの捕獲の様子、グンタイアリなどが展示されています。

サスライアリの女王アリ、こんな大きなアリは初めて見ました。

ラボ5 猛毒型

やっぱりここでは蛇。牙から毒液を注入するタイプだったり、噴射するタイプだったり、その牙も普段は収納していたり、出しっぱなしだったりなどなど、いろんなタイプがあるとのこと。

次に毒というと出てくるのがコモドオオトカゲを始めとしたトカゲ類。

意外だったのがトガリネズミに毒があること。
全体はブレちゃったけど、頭部の骨格模型が小さいので、手前に拡大鏡がセットしてあります。
つまり、それほど小さいんです。

ほかにはヒョウモンダコ、ムカデ、そしてクモにサソリ、毒のあるカエルたちにイモガイ類、カツオノエボシ。そしてオオスズメバチ。針は1cmくらいありました。おお怖!!

毒があるのは知っていたけど、どこに?というのが、カモノハシとスローロリス。
スローロリスは上腕線から出る液と唾液が混ざることで毒になり、カモノハシは後ろ足に毒のけづめがあるそう。
前脚の水かきは良く映像などで見るんですが、後ろ足はなかなか見られません。

ラボ6 化学攻撃型

スカンクが代表格なのですが、臭いにおいを発する虫も結構いますよね。
ここにはそんな虫たちが……これは拡大鏡越しのアオバアリガタハネカクシ。
田畑に良くいて、うっかり潰して体液が皮膚に触れるとやけどのような激しい炎症を起すんだそうです。

ラボ7 電撃型

代表格はデンキウナギ、デンキナマズ、シビレエイなどでしょうか。
これはシビレエイの標本なんですが、なんかちょっと違いませんか?
そう、これは新しい透明標本。今までの透明標本はどうしても内蔵などが溶けて骨格しか残らなかったのが、この新しい透明標本では発電器官が残るようになった、とのこと。
発電器官はどうやら青線で囲ったところらしい。

ラボ8 吸血型

吸血といえば蚊。
こちらも標本に拡大鏡が添えられていますが、それより「拡大しよう!!」なのか、15倍とか30倍の模型も展示されていて、思わず苦笑い。

これは拡大鏡越しのネッタイシマカとその30倍模型。

最近話題のマダニもいました。
こちらは15倍模型で、注目は左画像の黄色い円内。これを裏から見たのが右の画像。
こんなしっかり太い針を刺すんです。確かにこれだと簡単には抜けませんよね。

第二会場への廊下に、今回の展示に携わった方々の紹介と『わたしのこわいもの』というのが掲示してあり、その中で「ええっ?!」と思ったのが新江ノ島水族館のクラゲ担当 山本さんが挙げていた〝くらげと納豆〟

クラゲに刺されると納豆とよく似たポリγグルタミン酸が皮膚から入ってアレルゲンになることがあり、クラゲ研究者には納豆アレルギーを持つ人が多いんだとか。

まったくの初耳でした。

新しい展示方法や知ってはいてもどうなっているのか分からなかったところがスッキリできた、楽しい展示会でした。