まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

下村観山展を観てきた 03/18

昨年末に買った「美術展2026びあ」を見て「これは観に行かねば!!」と思っていた展覧会が始まったので、早速行ってきた。

art.nikkei.com

事前準備

単眼鏡は必須!!

今回の展覧会で(いいな!!)と思ったのが『単眼鏡 有料貸出(300円)』
とにかく書き込みが凄くて、西洋画の『細密画』に引けを取らないどころじゃないくらい細かくて、今回ほど「単眼鏡必須!!」な展覧会はないでしょう。
なので、単眼鏡を持っていなくて行く方はぜひ借りてください!!

入替えあり

以下の期間で入替えがあるのですが、公式Webサイトでは一部の作品の紹介のみで出品リストが掲載されておらず、どのくらい入れ替わるのか分かりません。

  • 前期:3/17(火)〜4/12(日)
  • 後期:① 4/14(火)〜5/10(日)、② 4/14(火)〜4/26(日) 、③ 4/28(火)〜5/10(日)

出品作品リストを見たら半分くらい入れ替わるようです。

(一部を除き)撮影OK

フラッシュ・三脚・自撮り棒・動画は禁止で、一部を除き撮影可能。
但し、会場の混雑状況によっては撮影禁止となる可能性あり、とのこと。
また出品リストの注意書きにはありませんでしたが、館内の案内には「シャッター音にご注意ください」的な記載があり、スマホでの撮影には工夫が必要かも。

所要時間

昨日が初日の平日昼間だったので、まだ空いている感じ。
写真を撮りながらゆっくり観てまわって、大体2時間くらい。
私が入館した時点で当日券を買う人が10名くらい。
来週あたりから花見客が流れてくる可能性もあるので、早めに観た方がいいかも。

展覧会内容

第1部 画業をたどるー生涯と芸術

第1章 若き日の観山

詳細はWikipediaなどを観て欲しいのですが、狩野派で修行し10歳で「観山」の雅号を使い始め16歳で現 東京芸術大学に入学、卒業後は教師として生徒を教えるなど、早生の人なのです。

これは現 東京芸術大学に入っての写生なので16歳のころのもの。

そして卒業して教師をしていた頃に描いた「熊野観花」、右は牛車から降りようとしている熊野の衣。

第2章 西洋を識る

観山は文部省留学生としてイギリス・ドイツ・イタリアなどを巡っています。
帰国後描いたのがこちら。

油絵と絹地に日本画の絵の具という違いはあるものの、ラファエロの「小椅子の聖母」そのもの。

第3章 飛躍の時代

代表作「木の間の秋」は本当に技法は日本画なのに奥行きのある作品。そして超絶技巧で描かれた作品。これはぜひ肉眼で観て欲しい。

以下は部分的に切り出したもの。
左)左半双の真ん中下の葉に隠れたヤマユリ
中)右半双の右上の木に隠れたブドウの房
右)左半双の木に絡まる蔦

朦朧体で描かれた「狐の婚礼」

なんとなく「九相図」を思わせる「美女と舎利」。着物の、たぶん織り柄が本当に細かい。

「唐茄子畑」というと左双の黒猫が有名なんでしょうが、右双の烏もなかなかのもの。

前回観た「モネ」展でも雪の表現をたくさん観ることができましたが、こういう表現が日本画らしいなぁ〜と感じました。

第4章 画壇の牽引者として

ここでの見どころはやはり「弱法師」の屏風だと思うんですが、これは撮影禁止。
なので、こちら「魚籃観音」。どう見ても「モナリザ」ですよね。

第2部 制作を紐解く

第1章 何をどう描いたか

これは「四眠」。禅僧の「干かん」に虎、子ども姿の豊干の弟子寒山・拾得というのが一般的らしいのですが、こちらは膝の上の龍、奥の子ども、枝の上の鳥です。
この膝の上の龍というのが、なんとも幸福感を出してるなぁ〜。

第2章 なぜこれを描いたのか

これは「蒙古来襲図」
左側の、海に浮かぶ船からぞくぞくと押し寄せ蒙古兵たちと、右側の迎え撃つ武士たちの躍動感が凄いです。

第3章 作品の生きる場所、作品がつなぐもの

このコーナーは下村観山を好んだ渋沢栄一や川合玉堂など「観山会」メンバーに絡んだものが展示されていました。

日本画で「虹」ってあんまり描かれていないような……

これは入替え後の後半も観に行こうかな。