
東京で開催されたモネ展は結構行ってるし……とは思ったのですが、ずっと昔に行ったフランスのツアーにオルセーは含まれてなかったので、観に行ってきました。
モネだけかと思ったら、Youtubeの『山田太郎の大人の教養講座』で解説されている、モネと交流のあった画家たちや写真なども展示してあったりします。
事前情報
チケット
「日時指定」です。
私はちょうど12:00からのチケットを購入していたのですが、この時間帯で既に「当日券販売終了」状態でした。
事前に購入していくことをお勧めします。
音声ガイド
無料で提供されている(但し、極々一部の作品についてのみ)ので、スマホのブラウザでURLを開いておくことをお勧めします。なお、当日はイヤホンも忘れずに。
無料音声ガイド|モネ没後100年 クロード・モネ ー風景への問いかけ|アーティゾン美術館
所要時間
人数制限しているせいか、写真を撮りながらじっくり見て回ってだいたい2時間くらいでした。
展示
第1章 モティーフに最も近い場所で
モネだけでなく、交流のあった様々な画家の絵も展示してあった。
左)コロー:オンフルールのトゥータン農場
中)モネ:ノルマンディの農場


第3章 《かささぎ》とその周辺ー雪の色
モネのほか、ルノアール、シスレーの雪景色を描いたものが展示してあった。
左)モネ:かささぎ
右)モネ:霜 雪景色はわかるんですが、なぜ「霜」を描いたんでしょう?


第4章 風景画と近代生活
入り切れなかったので3枚に分けたが、実は3人の画家が描いたものが1つの大きな額に収まっていた。こういうのって結構珍しいかも。
左)シスレー:サン=ドニ島
中)ピサロ:ヴォワサンの村の入り口
右)モネ:舟



モネというとどうしても「自然」というイメージがあるが、こんなカラフルで都会を描いているのもなんとなく観ていて楽しい。
左)モネ:モントルグイユ通り、1878年6月30日の祝日
右)モネ:トルーヴィル、ロッシュ・ノワールのホテル


この展示会で一番気に入ったのはこれ「サン=ラザール駅」。
なんとなくターナーっぽいけど、あそこまで靄っておらず、それでいて雰囲気が伝わる感じ。

第5章 四季の循環と動きのある風景
えーと、タイトルは「死の床のカミーユ」です。この絵だけ、この展覧会では異質でしょう。

第6章 1880年代の風景探索
左)モネ:オランダのチューリップ畑
オランダの画家と確実に違う点は「空の青さ」だと思います。オランダの画家の空は一発で判るほど空の色が薄くて水色っぽい、この絵のような青さでは描かれていない……と思う。
右)モネ:都外の人物習作ー日傘を持つ右向きの女
モネは同じ構図で日傘の女を3枚描いています。
1枚目はモデルが妻カミーユと息子のジャンで、一番有名なもの。
2枚目がこれでオシュデ夫妻の三女シュザンヌをモデルに描いたもの。
3枚目は同じくシュザンヌがモデルで『戸外の人物習作(左向き)』と言われるもの。


第7章 ジャポニスム
広重・北斎の浮世絵のほか、パリで浮世絵を売りだしていた林 忠正の面が展示されていました。
第8章 連作ー反復ー屋内風景
モネは睡蓮を連作していることでも有名ですが、同じ場所同じ構図で光の移ろいも描いています。ざっと調べたらこのルーアン大聖堂、なんと30枚くらいバリエーションがあるそう。
左)モネ:ルーアン大聖堂 扉口 朝の太陽
中)モネ:ルーアン大聖堂 扉口とサン=ロマン塔 陽光
右)モネ:ロンドン国会議事堂 霧の中に差す陽光
写真だと陽光が暗くみえますが、実物はものすごく明るくてきれいです!!
絶対に実物を観た方が良い理由はこれですね。



第11章 池の中の世界ー睡蓮
左)モネ:ノルウェー型の舟で 水面への反射がとても良かったです。
右)モネ:睡蓮の池、緑のハーモニー


他にガレやドームのガラス製品も展示してありました。
第2章 写真室1:モティーフと効果、第9章 写真室2:効果と反射、第10章 写真室3:ジヴェルニーの庭のモネ はそれぞれモネが題材としたフォンテーヌブローの森や雲、海、公園、モネの庭などが展示されていた……が、保護ガラスに室内の明かりの反射が酷かったり、あまりにも小さかったりで写真のUPはなしで。
使用されていた中に『鶏卵紙』が多くあった。この『鶏卵紙』イメージ的にはフレスコ画の写真版と思えばいいかも。
材料に卵の卵白を用いることに由来する。1850年、フランスのルイ・デジレ・ブランカール・エブラールが発明した。Wikipedia 鶏卵紙