まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

ロックフェラー・コレクション花鳥版画展を観てきた 02/05

関東地方は今日まで天気が良いとのことだったので、千葉市まで出かけて「ロックフェラー・コレクション花鳥版画展」を観てきた。

元はアビー・オルドリッチ・ロックフェラーが収集、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(通称・RISD美術館)に寄贈したのが始まりで、浮世絵の中でも花鳥版画がメインというのは珍しいんだとか。

www.ccma-net.jp

事前情報

  • 会 期:2026年1月17日(土)〜 3月1日(日)
  • 休室日:月曜日(2月23日をのぞく)、2月24日(火)
  • 観覧料:大人1,800円……なんですが、千葉県在住の65歳以上だと割引になります!!
    (要証明できるもの)
    また「ナイトミュージアム割引」で金・土曜日の18:00以降は観覧料2割引
  • 撮 影:スマホ・カメラ問わず、説明パネルにカメラマークがあるものは撮影OK
    但し、いつものようにフラッシュや三脚などの使用は禁止
  • チケットは8F受付で購入可能、また100円戻るロッカーもあります。
    会場は8Fと7Fです。(5Fの常設展も観覧可能)
  • 関連イベント:いろいろ開催されてます。
    正直、トーハクでこんなにたくさんイベントなんて開催されませんよ。
    千葉市立美術館、凄い!!
    ・四重奏演奏 2026年2月7日(土)14:00〜
    ・講演会 2026年2月8日(日)14:00〜
    ・担当学芸員によるレクチャー 2026年2月11日(水・祝)14:00 -14:30
    ・摺実演 2026年2月14日(土) 14:00〜
    ・市民美術講座 2026年2月23日(月・祝)14:00〜
    ・ギャラリートーク 毎週水曜日(2月11日を除く) 14:00〜
    ets

展覧会内容

かな〜り空いてまして、ゆっくりじっくり見て回って90分くらい。
8Fはどちらかというと歌川広重とその一派がたっぷり、7Fは北斎とその一派がたっぷりという感じ。
作品リストは上記のWebサイトからダウンロードできますので、ご覧ください。
うーん、ガラスが無反射タイプでなかったので、映り込みが激しくて……

8F 第1章 花鳥版画を手がけた浮世絵師たち

渓斎英泉:一富士二鷹三茄子

第2章 広重花鳥版画の華 大短冊判花鳥版画を中心に

歌川広重:雪中椿に雀

順番に観ていって(あれっ?)と思って見直したら、同じモチーフの摺り違い。
元は右のもので、その版木を入手した版元が背景を青でより雪模様を強調したもの。
版木があれば、こういうこともできるんですね。

第3章 北斎北斎派の花鳥版画

葛飾北斎:鴬 垂桜

ちょっと見辛いですが、描かれている鴬は腹を見せて体を下に延ばしてます。
鳥を良く見てるとこういうポーズ、良くとりますよね。

第4章 季節の風情「団扇絵」の名品

左)葛飾北斎:露草に鶏

こんな絵(版画)が消耗品である団扇に描かれていたなんて、なんか今だともったいなくて使えませんよ。

右)歌川広重:燕のことろ遊び

尾羽を足に見立て、「ことろ遊び」は左の燕が鬼役で、列を作っている燕たちは列の最後尾を鬼から守るという遊びらしいです。

第5章 詩歌と絵を楽しむ 広重の短冊判花鳥図

左)歌川広重 芙蓉に高麗鴬

高麗鴬は日本では迷鳥らしく、滅多に見ることはないそうです。

右)歌川広重 月に雁

これはもう有名ですね。

撮影不可の他の版画にもあって、「月に雁」にもあるこの「印章」、なんだと思います?
実はこれ、「遊印」あるいは「馬鹿印」と呼ばれるもので、「福寿印」を遊び心で図案化したものだそうです。説明パネルの方は「右)鹿、左)馬」でした。

由来なんですが、サンスクリット梵語)説や史記の「指鹿為馬(しかをさしてうまとなす)」の故事を語源とする説があるそうで、結構昔から使われている言葉なんですね。 

 馬鹿 - Wikipedia

第6章 小さく愛しき花と鳥

左)歌川広重 烏瓜に目白/芍薬に小鳥

なんでタイトルが2つあるの? と思ったら、なんと真ん中で切って小版の2枚にするんだそうです。

右)歌川広重 風流新彫 東都名所不忍の池

7F奥で展示されている「うるわしき摺物」

こちらは北斎や魚屋北渓、二代目葛飾戴斗などが展示されているが、全部写真撮影不可。
うーん、残念。

5F 千葉市美術館コレクション選

「開館30周年記念 特集展示 企画展とコレクションの30年」として展示されていたのが、なんとドラッガーの山荘コレクション。それも「室町時代山水画」が中心!!

このコレクション、ドラッカー没後、ある日本企業が197点を購入して千葉市美術館に寄託したんだとか。

私はドラッガーは「経済学者」としての印象しかなかったので、日本の古美術コレクターとしても有名だったというのは知りませんでした。

彼の言葉がいくつか掲示されていた中で、

日本の山水画には観る者の場所が用意され、身を委ねるほど、ますます深くその世界に入り込むことを可能にしている。

的な言葉が書いてあって、とても印象的でした。
絵の中に入っていく……なるほど、あの山の向こうはどうなってる?とか、この道はどこに行く?とか、そんな感じ?
確かに、西洋画の風景画ではそんな想像はしないけど、ただ、モナリザの背景なら入っていってみたいかも。

残念ながら、こちらもほぼ全部撮影不可。