まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

納骨で父の葬儀はひとまず終了

今年7月31日に父が亡くなった。
痴呆などで入院してから7ヶ月、5月のG.W.あたりには「危ないかも」との話もあって家族一同覚悟を決めていたので、たいして苦しまずさらに入院期間も思ったより短く逝ったことに家族一同ホッとしたのは事実。

さて、自分たちで葬儀するのは初めてで、「えっ?」と思うことがたくさんあった。

火葬場が混んでる!!

まずは、火葬場が混み合っていたこと。
実家の地区には施設がなく、周辺の市を含めて隣の市にある火葬場は火葬用の炉が13基もあって結構大きな施設だと思うのだが、家族葬くらいの小会場は満杯で10日程度待つことになるとのこと。

夏場で、いくらドライアイスを使うとはいえ、家に10日も遺体を置くのは……ということで、家族葬なのだが3日後に開いていた大会場を借りた。

ウチの宗旨?

次に驚いたのが実家の宗旨。
母も兄も知らなかったのだが、なんと実家は日蓮宗だった。

当日、日蓮宗のお坊さんがきて葬儀を執り行っていただいたのだが、これから唱えるお経がどんな内容かを解説してある冊子が配られ、それを見ながらお経を聞くという不思議な体験をした。

さらに、唱えられる『お経』はいわゆる『お経』ではなく、現代語に翻訳されたもの。
同席していた義姉のお母様も「日蓮宗はこうするのね」と初めての様子。

私と義姉は『木魚』らしからぬ丸い木製の品がなんなのか興味津々(画像の左下に見えるお座布団上のもの)
結局これは『木柾(もくしょう)』という、日蓮宗法華宗で使われるもので、他の宗旨でいうところの『木魚』
いやに甲高い音で『木魚』のイメージと違いすぎて……。

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火葬には結構時間かかる

お経が終わるとお棺の中に花を詰め、火葬用の炉へ。
火葬時間はおおよそ1時間から1時間15分くらいと言われていたが、父の場合は骨がしっかりしていたらしく1時間40分ほどかかった。

考古学が好きで、博物館などで発掘された白骨を見慣れている私としては別にどうということもなかったが、父と仲の良かった義姉はかなりショックだったようだ。

次に骨壷に骨を入れるのだが、親族2名で骨一つを入れ、次の親族が同じように……と一巡りしたら、後は係の方が全部の骨を骨壷に入れてくれる。
最後に故人の身に付けていた物や趣味にしていた物などを入れて蓋を閉じる。

仏壇購入

当日に初七日まで済ませ、四十九日までの間に実家では仏壇を購入。
これもきらびやか&飾り多めはイヤだという母と兄の意見で、こんな感じのシンプルなものを購入。
母曰く「仏具はモスグリーンで統一したの。お洒落でしょ」
まあ、父は洒落者だったがあまりにも可愛らしく、ちょっと似合わない感じ(笑)

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納骨はこんな感じ

そして今日、納骨。

私は昔、一度だけ他の方の納骨に立ち会った経験があるが、家族は誰も立ち会ったことがなく、どうやって納骨するか知らなかった。

納骨のとき、お坊さんの立ち会いをお願いするかしないかは遺族の自由。
ウチは家族だけでしました。

お墓に行ってこの状態を見て「あっ、ここから入れるのか」
「2つ入ってるけど、お爺さんともう一つは誰の分?」などなど。

土台部分に納骨して、通路に面した正面の蓋を閉じ、拝石(上の蓋)を乗せ、最後に拝石の上に香炉を置き、水鉢に置いてあった位牌を片づけたら水を張って終了。

父はよく、実家から30分ほどのこのお墓に一人でよく来ていたそうで、墓所の担当女性が「面白い話をたくさんしていただいて」と言ってくれたのは私には初耳だった。
それに、特に周囲に連絡したわけでもなく実家で内々の通夜をした際、父がよく行っていた近所のスナックのマスターと女性従業員の方も来てくださったと母が言っていた。
いろいろ問題行動もあったが、人付き合いは良かったのだ。

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役所関係は大変……らしい

役所関係は兄と義姉で対応してくれたのだが、ものすごく大変だったらしい。
とにかく一度、一ヶ所では済まず、たくさんの書類を前に四苦八苦。
「どうせコンピュータで処理するんだから、最初にピッとボタンを押したら関連部署で一括処理できるようにしろよ!!」と兄がこぼしていたが、もっともな話だ。

まあ、とにかく、今日で葬儀関連は全部終了。
さて、来年の新盆にはまた初めてのことが出てくるのだろう。