まっ、そんな感じ

見聞きしたことを徒然と書いてます。

『ゲット・アウト』を見てきた

日曜日、第10回したまちコメディ映画祭 「映画秘宝」presents 映画秘宝まつりで『ゲット・アウト』を見てきた。

予告編を見てて面白そうだなっと思っていたところに、日本で一番早い上映ということで楽しみにしていた。

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ストーリーは、白人女性と付き合っていたカメラマンの黒人男性が、初めて彼女の実家に行くと、実家には父母に弟に黒人の庭師とメイド。

実家の家族はよくしてくれるし、庭師やメイドへの対応もとても穏やかで使用人に対する態度と思えないほど。

でも、実家が主催した彼女の祖父を讃える親睦会という集まりには白人ばかりがやってきて、みんななんとなく自分に対する態度が親切過ぎてやや居心地の悪さを感じているところに、年長の白人女性の夫と思われる若い──でも服装は50〜60代くらいの──黒人男性の姿を発見。

黒人同士親しく話そうとしてもノリが変。
そして、つい彼を写真に撮ると……。
ここから白人たちの異常性がだんだん明らかになっていく。

分野はミステリーだけど、主人公の彼とその友人とのやり取りはかなり笑える。

解説の町山さんによれば、今回が第2作目の監督、ジョーダン・ピールはコメディアンと聞いてなるほど納得。
さらに、終わり方にはgood endとbad endがあり、試写会の結果、good endが上映されることになったとのこと。
確かにちょっと話されたbad endだと、逆に『いかにも』って感じがしたので、この終わり方でよかったのではないかな。

不気味だけど笑える一本。

今回、映画とは別に良かった点は、笑うところで声を上げて笑う人が多かったこと。
なんというか、劇場全体が楽しんでいるって感じがしてよかった。

昔、『ポリスアカデミー3部作』を一挙上映というのに行ったことがある。
知ってる人は知ってると思うけど『ポリスアカデミー』はギャグ満載のコメディ映画だ。

ところが、おかしい部分で声を上げて笑ったのは私と外人さんのみ。
ほかの人はとても静かで、コメディなのにあまり楽しめなかった覚えがある。

確かに真剣に見たい映画ではそんなことしないが、コメディ映画なのに笑えないのは、やっぱりつまらないと思う。

 

シークレットムービーは『 IT "それ"が見えたら、終わり』だった。
HBOのテレビシリーズは見てたけど、今回のピエロは端正なマスクなだけに豹変するとかなりグロテスク。

ところで、今回の映画はチャプター1、少年時代部分だけ。
キャプター2の大人時代は作られる……らしい。

なお、『IT』の日本語訳『それ』は間違いで、正しくは『鬼ごっこ』の『鬼』をさすと町山さんが言っていた。
邦題もそうだけど、翻訳って難しいものだな。

あっ、あと一つ印象深かったのは、映画秘宝まつりだからだったのかな。
トイレに列が……それも、女性より長い男性の(笑)
こんな光景、初めてだわ。